1:1 初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
『薔薇の名前』という映画があった。
『薔薇の名前』(ばらのなまえ、イタリア語原題:Il Nome della Rosa イル・ノーメ・デッラ・ローザ)は、ウンベルト・エーコが1980年に発表した小説。1327年、教皇ヨハネス22世時代の北イタリアのカトリック修道院を舞台に起きる怪事件の謎をフランシスコ会修道士バスカヴィルのウィリアムとベネディクト会の見習修道士メルクのアドソが解き明かしていく。
全世界で5500万部を超える世界的なベストセラーとなり、1986年には映画化された。
ここでは、『J-PARCの名前』としよう。
『J-PARCの名前』の由来とその因縁を語ることが、原子力秘史であり、原子力正名論である。ヨハネによる福音書にはこう記されている。
1:1 初めに言があった。言は神と共にあった。言は神であった。
1:2 この言は、初めに神と共にあった。
1:3 万物は言によって成った。成ったもので、言によらずに成ったものは何一つなかった。
1:4 言の内に命があった。命は人間を照らす光であった。
1:5 光は暗闇の中で輝いている。暗闇は光を理解しなかった。
『J-PARC』という言が与えられたことは、まことに尊いことである。この『J-PARC』という言は、ひとりの男によって与えられた。この男は『J-PARC』を照らす言の命をあたえる光であった。が、同時に、光は暗闇のなかにもあった。なぜなら、暗闇は原子力の暗部であり、暗闇は光を理解しなかったのである。
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